パラオ水族館の歩き方 非公式ガイド ~パラオ水族館を日本語でご案内します!~

 

PalauAquariummap

パラオ水族館はパラオサンゴ礁センターに併設されたパラオの5つの生態系をメインに展示している水族館です。この記事では5つの生態系について展示しているメイン水槽5つに焦点をあてて紹介します。

5つの生態系とは?

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パラオをとりまくバリアリーフは5つの場所に(なんとなく)わかれています。一番島側がマングローブエリア(Mangroves)、マングローブのすぐ外が海草(Seagrass)エリア、そしてサンゴ礁が登場する内海(Inner Reef)、ちょっと小高くなってるサンゴ礁の頂(Reef Crest)があって、その外側がサンゴ礁の外、外洋(Outer Reef)になっています。

1)マングローブ(地図の番号では2)

マングローブは海と陸の境目付近に分布する森林のことです。塩分含んだ水吸ってます。木々の内部で塩分を特定の葉っぱに集中させ、その葉っぱだけ先に落ちて他が残るという構造があるらしいです。

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マングローブ貝、マングローブ蟹などパラオの食卓を支えてきた場所であり、また、アバイの建設に使う木材、ストーリーボードに使う木材、薪やチャコールとして利用したり、パラオ伝統的な生活を支えてきました。

稚魚のシェルター

マングローブはその根っこが複雑な構造になっていて、小さい魚が身を守るためのシェルターになり、また、落ちた葉っぱが餌になったり、土壌分解されて食物連鎖の下地になっています。外洋に行くとみれる大きな魚も子供の時はここで生活しています。

堆積物からサンゴ礁を守る

パラオのバベルダオブ島はミクロネシアで2番目に大きな火山島なのですが、火山島の場合、雨が降り川が流れれば堆積物が河川に流れ海にでていきます。この堆積物がサンゴ礁にかかってしまうと、サンゴ礁は死滅します。ただし、マングローブが島を取り囲んでいれば、堆積物は海に流れず、マングローブの根元にたまり、結果、サンゴ礁をガードしていることになります。

海岸線の保護

マングローブがある海岸線は強く、嵐や津波などがきても崩れません。海岸線の自然災害の防止になっているんですね。

 

 

マングローブはその根が複雑な構造を作っている沼地で、人があるくことは容易ではありません。パラオ水族館のマングローブ水槽では根元にシオマネキやマングローブ蟹、マッドスキッパーなどの小動物が時々いますので観察してみてください。

 

2)海草 うみくさ(地図の番号では3)

海草とは海岸近くの水深の浅い砂地に生える植物です。海藻とは違います。海藻の場合は胞子で子孫を残していきますが、海草は種子植物なので花も咲く種類もあるし、種子で増えます。もともとはマングローブだったものが海草に進化しているそうです。

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光合成をしているので、海中の酸化を防いでいるものと思われます。

光合成をしているため、一度養分の多い水などが流れ込み、光が遮られてしまうと、海藻が増え、光がさらに遮られ、加速度的に減ってしまいます。

堆積物からサンゴ礁を守り、稚魚のシェルターとなる点においてマングローブと同じです。パラオ水族館の水槽にもナポレオンフィッシュやトリガーフィッシュの子供たちが泳いでいます。

ジュゴンやアオウミガメがこれを餌にすることで有名で、特にジュゴンはこの海草をよくたべるため、なくなると個体数が激減してしまうそうです。

 

3)内海(地図番号では6)

海の熱帯雨林と呼ばれるサンゴ礁の生物多様性を見てみてください。

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ラグーン、インナーリーフとも呼ばれます。内海はバリアリーフに守られ、穏やかな海です。古くからパラオの人々はここで漁をしてきました。

サンゴ礁はその複雑な形で魚たちが外敵から身を守るのに適している場所です。また、サンゴを食べる生き物も多数います。

パラオ水族館の内海水槽にはクリーナーフィッシュと呼ばれる、大きな魚の表面の寄生虫や古い角質をたべてくれる魚がいます。よくナポレオンやチョウチョウウオたちがお世話になっていますので観察してみてください。私見ですが、時々、このクリーナーフィッシュたちはあまりにもしつこく他の魚にまとわりつくので時々ガチで嫌がられストーカー状態になっています。

タイミングによってはハナビラクマノミ(パラオでしかみれないクマノミです)のイソギンチャクが閉じてクッション状になっているところも見れます。

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4)サンゴ礁の頂(地図番号では5)

外洋との境目が小高い丘になっているところで、ここで外洋の激しい波は完全にブロックされる構造になっています。パラオの多くのダイビングスポットはこういった外洋との境目でその外洋側をドリフトするポイントです。ドロップオフやコーナーという名前がついています。

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パラオ水族館のこの水槽では絶滅危惧種のタイマイとアオウミガメ、ナポレオンフィッシュ、サメなどがいます。うちのハイライトです。特にナポレオン、やたら数がいます。

ちなみに私見ですが、ここにいるタイマイとアオウミガメはよくどっつきあいしてます。多分、仲が悪いです。

 

5)外洋(地図番号では11)

ダイビングで一番行くのはこういったポイントではないかと思います。パラオの外洋では古くから大物狙いの漁がおこなわれていました。ここに大物が集まるのです。

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水槽ではサンゴ礁とそこに集まる小さな魚を再現しています。写真は水槽のアメジスト・アンティアスの群れです。

 

意外とみどころ?

他にもジェリーフィッシュレイクのゴールデンジェリーフィッシュ、オウム貝、ミノカサゴなんかがいます。意外と「これが見れなかった!」というのはカバーしています。

 

 

ニシキテグリなんかもダイビングで見れなかった!という人にもおすすめです。

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天皇陛下とハゼ

ハゼの研究者であられる現在の天皇陛下(2018年5月現在)にちなんだハゼも展示しております。

 

 

 

 

 

 

時間が空いたらぜひ、パラオ水族館へ。

おすすめは午後3:30の餌やりタイムです。運が良ければ(生き物にはその日の都合がありますのでご了承ください)あなたの手でタイマイなどにえさをあげられます。オウム貝の餌やりなどわりと面白いですよ。

 


 

ローカルの皆様は祝日にはローカル向けの入館料金無料デーがあります。facebookで情報流しているのでいいねしてみてね!

by Hiromi Ito

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